2014年度の活動

第26回 サザンナイトセミナー 2015.3.26

26回サザンナイトセミナー(以下SNS)はSNSのスタッフでもある中山整形外科 理学療法士 有薗潤一先生に「ストレッチポールを通じて」をテーマに講義・実技をして頂きました。また、ベル通り整骨院 院長の坂井智志先生に「ソラコン」をテーマにした実技をして頂きました。

ストレッチポールを使用し、身体が軽くなったり、動かし易くなることを体験し参加者全員が感動を共有しました。ストレッチポールの身体への作用と効果を体験したことで、興味が深まりセミナーへ関心がより多くの人に湧き上がったと思います。(セミナーの詳細は、JCCA又は日本コアコンディショニング協会を検索してください。)

私(吉永)は、リアライメント・可動域改善することに感動し、臨床応用の話に興味が湧きました。さらに、南学園同期生でもあり自己研鑽される有薗先生に刺激を受けました。また、急遽の依頼を快く受けてくださり、ソラコンをテーマに実技をして頂いた坂井先生の実技にも感動。第26SNSは身体の変化に感動の連続でした。有薗潤一先生、坂井智志先生ありがとうございました。

                                       文責(吉永)


理学療法士20名 作業療法士1名 学生2名 計23名 


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第25回 サザンナイトセミナー 2015.2.6

25回の感想は吉永がお伝えします。本日のSNSは私の憧れるセラピスト2名をお迎えして「動きのコントロール」をテーマに各先生方の持つ視点で講義とデモンストレーションが行われました。

 

 はじめは豊島病院の上橋先生(PT)による「身体の中から気付いていく」。

まずは機能環、環境と相互作用していくことで情報を取り込む、また運動を出力していくことで情報を作りだす脳のシステムを組織化することの重要性を話して頂きました。それから、身体図式について身体イメージを利用して身体図式へ落とし込むために運動結果の感覚を知るプロセスを使用することを講義して頂きました。また、能動性と受動性の重要性。能動性は受動性よりも運動の改善につながり、セラピストが常にぶつかる問題ですが解決に向けたヒントを頂けたと思います。

 

 次に、福岡志恩病院の西村先生(OT)による「身体の外から気付いていく」。

自身があるのは他者がいるから、ヒトとは互いに影響し合うことができる。セラピストはその存在そのもので患者様に影響を与えていることを再確認することから始まりました。

 私(吉永)個人として鳥肌がたったのは西村OTが勤める病院の理念。理念が具体的であるからセラピストの考え方に各々あっても向かう先は同じで、それがチームなのだと感じました。次に西村OTが持つ5つの臨床観。私はまだまだ未熟だと痛感し、自分自身に軸を持ち臨床に取り組もうと思いました。

 

 後半はお二人によるデモンストレーション。上橋PTによる感覚に注意を向け運動感覚を得て、運動の方略を認知し脳を改変させ運動を変えていく作業。西村OTによる臨床推論、運動結果に対する原因の追及、そしてアプローチ。

 

お二人に共通するのは、観るのは疾病でなくヒトという視点が印象的でした。ヒトを知ること、患者様も私もヒトでありヒトとして向き合う姿勢が患者様の能動性へと導いていくことができるのだろうと感じました。

 

 講師をして頂いた上橋先生、西村先生ありがとうございました。

 

                           文責:吉永


理学療法士54名 作業療法士2名 学生2名 計58名


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第24回 サザンナイトセミナー 2014.11.6

本日のサザンナイトセミナーは

 

当セミナースタッフの2人によるニューロリハセミナーについてでした。

 

吉永PTは『小脳と基底核の機能』

松元PTは『注意の神経機構』

 

まずは吉永PTによる小脳と基底核

 

感覚情報⇒認知と評価⇒作業記憶の生成⇒認知ループ⇒運動ループ

 

について一通り復習をした後、小脳と基底核にフォーカスをあて掘り下げていきました。

小脳の解剖から始まり、小脳の主な3つの回路(前庭小脳・脊髄小脳・大脳小脳)そして、長期抑圧、運動学習、内部モデルと続きました。

 

大脳基底核では、解剖から始まり、機能(大脳基底核ループ、基底核-脳幹)中脳ドーパミン作動性ニューロン、運動学習でした。

 

その後運動学習の3つの種類についてお話しがありました。

 

パーキンソン病のメカニズムは初めて聞いた方にとっても理解しやすい説明だったのではないでしょうか。

また、大脳-基底核ループにもたくさんの種類があり被殻は運動ループにだけ関与するのも興味深いと感じました。

 

次は松元PTの注意の神経機構について

 

最初に今よく見かけるパズドラのCMを見て頂きました。

 

【パズドラ:youtubeより】

https://www.youtube.com/watch?v=NMdh7FFtZ2U

 

 

その時にどのような意図で映像を見ているかで情報も変わります。

 

全体を何となく見ている時。

何色が消えたか目的的に見ている時。

 

それぞれの見方でどのような脳活動が起きているのか?


というところをお話しさせて頂きました。

 

転換的注意、選択的注意、持続的注意、容量配分的注意の場面では

体験して頂けるようなスライドにしてみました。

 

そして、ボトムアップとトップダウン、TPJ(側頭頭頂接合部)について

連合線維の上縦束の説明へと続きました。

 

最後に「白いシャツを着た人が何回パスを出したでしょうか?」という動画を見て頂きました。答えを知っている方もいらっしゃったようですが、
初めて見た方は驚かれていて注意のネットワークの相互作用を体験して頂けたように感じました。


 

PT37名 OT2名 学生7名 合計46名

 

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第23回 サザンナイトセミナー 2014.9.18

本日のサザンナイトセミナーは

 

臨床経験1年目の2人による、

 

リクルートセミナー』

 

今村病院分院 山科 高輝 PT

鹿児島医師会病院 長澤 昴樹PT

 

と、

 

『顔面神経麻痺について』

 

加世田病院 濱田 直美PT

 

でした。

 

1番手は山科PT

 

脳についての書籍を分かりやすくまとめた後に

半側空間無視についての解釈とアプローチを呈示して頂きました。

 

2番手は長澤PT

 

日常、変性疾患の方への理学療法を行う事があり、

その経験と臨床についてお話しして頂きました。

 

お2人とも1年目ですが、発表がどうどうとしており、

アプローチも結果をだしており、今後が楽しみな2人でした。

 

 

最後に濱田直美PT

顔面神経麻痺の分類、アプローチ、症例提示までして頂きました。

 

顔面麻痺はとてもデリケートな症候であり、普段目にする事のない方もいらっしゃると思われます。

その中で、経過を追いながら大変分かりやすく症例提示をして頂きました。

 

 

サザンナイトセミナーは情報共有の場です。

上下の関係でなく横のつながり。

セラピストのつながりを作り、地域の輪を広げます!

あなたも参加してみませんか?

 

PT20名、OT1名 合計21名

第22回サザンナイトセミナー 2014.7.17

今回のセミナーは、今村病院分院 スポーツ整形外科 PTの鮫島PTにおねがいいたしました。

 

まずは、投球フォームについての各々のフェイズについての解説

肘が下がる、身体が開くなど、実際のフォームの乱れとしてよくみられる事を

動画を交えて、具体的に提示して頂きました。

 

肘が下がると肩・肘にどのような違和感があるのか?
ましてやその状態で投球したらどうなるのか?

実際にペアを組んでの体験型のセミナーでした。

 

実際に患者さんに行っている自主練習のご紹介をして頂きました。

動作の異常は、機能障害のせいなのか、運動パターンのせいなのか

分析しながら行っていく事が重要との事でした。

 

その後、会場にいた野球経験者・非経験者に対してエクササイズをして頂きました。

 

セラピスト16名、学生12名 計28名

第21回サザンナイトセミナー 2014.5.26

本日のサザンナイトセミナーのテーマは

【リハビリテーション栄養】です。

まず1人目の講師は今給黎総合病院の勝山誠PT
『リハビリテーション × 栄養』

①栄養障害を見分けるには?
BMIを皮切りに、体重減少率、検査値の見方のチェックの説明

②サルコペニアとは?
近日メディアにも取り上げられる事が多くなり注目をあびているサルコペニア
その分類と、原因を説明頂きました。

③サルコペニアの予防や改善の方法
レジスタンストレーニングの負荷量、ATトレーニング、栄養補給(摂取カロリー、アミノ酸、ビタミンD)

誤嚥性肺炎の方は、点滴で1日250~300kcalの摂取。これを2~3週間継続して
肺炎と闘うという実際の現場

患者さんの栄養状態を見極めるにはどうすれば良いか?
様々な評価方法、対策を提示して頂きました。

2人目の講師は、サザンナイトセミナースタッフの
今村病院分院の松元龍PT
『食事摂取量と運動負荷に着目して』
という症例発表でした。

低栄養の恐れのある患者さんに対し、
食事摂取量の計算、必要カロリーから算出した食事量への提案、運動負荷調整
を行った実践例を発表して頂きました。

まだまだエビデンスに乏しいといわれるリハ栄養ですが、入院して体重が落ちたり、検査値がなかなか安定しない事は事実であり、栄養状態を考慮する必要がある事をお話しされていました。


理学療法士 38名 作業療法士 1名 理学療法士 1名 計40名

第21回 サザンナイトセミナー アンケート集計結果
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第20回サザンナイトセミナー 2014.4.10

2009年から開始したサザンナイトセミナーですが、5年が経過し20回目の開催となりました。

今回記念すべき20回目のセミナーは八反丸病院
池田俊昭先生にお願いいたしました。

テーマは『後進育成』

●学生指導について
学生を能動的にするには、指導者側の工夫が必要であり、
まずは興味を持たせることが重要。

検査・評価 血圧測定、Br-stage、ROM-T、MMTの細部の注意点、重要事項
質量中心の重要性と、解釈

●トレーナー帯同について
熱中症の分類からその予防と対策

●治療について
自律神経機構について、肩こり
実技→頸椎・胸椎・腰椎を中心に

という内容でした。

とても印象的だったのが、言葉の一つ一つ普遍的な知識に経験を重ねたお話であり、1人称でお話ししてくださいました。
臨床において情報が多いと行動の決定に悩んでしまう場面が多々ありますが、先生のお話を聞いて、セラピストしての『意思決定』の重要性を教えて頂いたように感じました。


参加者:26名(PT・OT)

第20回SNS アンケート結果
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